デュオパワーは、あるサイクリストがバルセロナの泌尿器科医から「自転車に乗ってはいけない」と言われたところから始まります。

サイクリストは落胆したが、その後の訪問でどうしても自転車に乗りたいので解決策を求めると、得られた答えは非常に単純でした。

　「会陰部に荷重をかけないサドルを使うこと」

この簡単なコメントがきっかけとなり、そこからスタートします。

　このコメントを実際のデザインに取り込まなければなりませんでした。そのため彼を治療していた泌尿器科医と多分野のチームのほかに、製品開発の専門家であるEduardo Elizaldeが参画します。オリンピックチャネル　カステルデフェルス（スペイン）のサーキットで試された多くの課題、試作、テストライドの後、現在のデザインに到達します。

　既存のメーカーはこの変わったデザインのサドルに興味を示しませんでした。彼らが探し当てたのは、シューズのインソールを製作する工房でした。： 「インソールを作ることができるならば、自転車のサドルも同じように出来る」と幾度にも渡る説得をし、ようやくDuopowerサドルの製造がスペインで開始されました。
　時間が経過しDuopowerのコンセプトとデザインは正しかったことが示されます。数年後、米国の公衆衛生局によって、伝統的なサドルが及ぼす健康への重大な影響が想定できるため、大多数の男性と女性の為にこれらの問題を回避するためのサドルとしてDuopowerとまったく同じデザインが提案されています。